休校対策シリーズ第1回:休校で失われた学習時間はどれくらいか?

学校のお休みが続きますね。どれだけ授業ができなかったかを考えてみると、かなりの量であることがわかります。

こんにちは!木場校の南です。さて皆さん、学校のお休みが続いていますが、そろそろ新学期としての学校課題も到着している頃かと思います。
特に私立高校は自力で次の数学を進めなければならないなど、大変みたいですね。
そんな中で、新しい内容など、しっかりと学習を進められているでしょうか?

「休校対策シリーズ」と題しまして、何回かにわたり、ご自宅での学習についてお送りしたいと思います。

計算してみよう

さてここで、どのくらいの授業があったのか計算してみましょう。

必要な時間は?

文科省のホームページに以下のようなものがあります。

平成29・30年改訂 学習指導要領、解説等 – 文部科学省

この内、中学生の学習に関わる表だけ抜粋してみましょう。

学習指導要領(平成 29 年告示)p.14より抜粋

140とか105とかいろいろ書いてありますが、要するにそれぞれの科目を1年間で何時間学習するか、ということです。
(ややこしいですが、学校の授業の時間と同じく、1時間あたりの学習時間を50分と設定しています。)
基本的に夏休みなどを除いた35週間で考えていますので、35で割ってみましょう。

例えば中2や中3の5科目だと、以下のようになります。

1週間で行う授業時間

科目中2中3
国語4時間3時間
社会3時間4時間
数学3時間4時間
理科4時間4時間
英語4時間4時間
合計18時間19時間

お休みは何週間ありそうか?

「5月7日から再開」など、ある程度再開する日がわかっている学校もあると思います。
今回は5月7日に学校が再開すると考えてみましょう。

そうすると、3月1日〜5月6日まで、春休みやGWを除き授業があったはずの日数は、3月は3週間、4月〜5月は4週間であることがわかります。

ここで、3月に中2だったお子様の場合で考えてみましょう。

失われた学習時間は?

中2の時、中3の時でそれぞれ計算してみましょう。

中2の3月が3週間なので、54時間分の授業。
中3は4月〜5月で4週間なので、76時間分の授業。

合計、130時間もの授業時間がコロナによって奪われてしまいました。

学校側でもなんとか課題を出したり、夏休みの短縮などを対策をしようとしているようですが、失われた学習時間が戻るわけではありません。
例えば、「夏休みの3週間を授業に使ったら、9月に去年の中3と同じ実力の中3になれるのか」と、問われれば、難しい、としか言えないと思います。

何ができたか?

ではこの7週間で、何ができたでしょうか。
教科書の内容や学校の授業スピードにもよりますが、ここは英語や数学で考えてみましょう。

上記の資料を参考にすると、だいたいこの辺りだ、ということがわかります。

  • 英語
    • 3月…受動態〜英作文・読解
    • 4月、5月…受動態の復習〜完了形のはじめ
  • 数学
    • 3月…中2の復習
    • 4月、5月…多項式の計算〜因数分解のはじめ

英語では過去分詞を扱う単元や読解ができていたはずです。
数学では受験生になる前の最後の復習や、高校受験に必要な計算の基礎を学習していたはずでした。

英語も数学も教えていた立場からすれば、これらの単元を無視して学習を進めることは不可能でしょう。
これらの学習の仕方として、いくつかパターンが考えられます。

  1. 自力で進める。
    • 学校の課題
    • その他の教材
  2. 5月以降、学校で進める。
  3. 1と2を合わせて進める。
    • 学校で簡単な課題を出し、再開後に授業でも扱う。

1が一番危険なパターンです。英語や数学が苦手な場合、大きく引き離されてしまうからです。

次に2。これは後の単元をいつかどこかで学習しなければならないことになります。従って、前言の通り夏休みを削ったり、土曜日に授業をしたりと、スケジュールを過密にすることになります。

3が最も安全と言えますが、引き離されたり、過密スケジュールになることを完全に防ぐことはできないでしょう。

何が問題か?

ここまで、中2〜中3の英語と数学を例にお話を進めてきました。
ではなぜ英語と数学を例にしたか?と言えば、

英語と数学だから、です。

これに尽きます。

この辺を細かく説明すると長くなってしまうので次回にしましょう。
第2回をお楽しみに!